コツブログ -2歳とパリ編-

いろいろなコツを書くブログ。まずは、2歳児と海外旅行へ行ってみます。

【子連旅】【旅100】ベビーカーは持って行かないで、とりあえず現地で考えることにしました。

ベビーカーを持っていくか否か、ずっと迷っています。(過去記事→
近場に出かける時は、ほぼ100%ベビーカーを使わないし、最近は持って行っても使わずに荷物置きになることが多々。

それでもさすがに旅行中は必要かなと思って、いざB型ベビーカーを買おう!とお店に行くも、見た目と値段で断念…。
今のベビーカーを持って行こう!と思ってみても、A型なのでやっぱり邪魔か、と思い直してみたり。
そんな感じでずっと悩んでいましたが、解決策を見つけました。

「ベビーカーは持って行かずに、どうしても必要になったら現地で買う」ことにします。

 

フランスで激安ベビーカーを買ってみる

旅行中だけで使い潰す気で、日本で激安ベビーカーを買って持って行こうと思って探していました。
激安ベビーカーといえば、西松屋か、ネットショップか、トイザらス
ふと、トイザらス?と思って調べてみると、フランスにもトイザらスを発見!

www.toysrus.fr
フランス語でベビーカーは「poussette(プーセット)」らしいので、フランス版トイザらスのネットショップで調べてみました。
そうしたら、超激安19.99ユーロ(2,500円くらい?)のベビーカーがありました!
さすがに安すぎるかなと思っても他を見てみても、50ユーロ台(6,000円台?)でなかなか良さそうなものも発見。
他にも、日本でも買おうかなと候補に挙がっていた「pockit」も、オサレな色合いになって売っているみたいです(こちらは日本より高く、20,000円台)。
ベビーゼンヨーヨーみたいなブランドものは買えないと思いますが、探せばなかなか良いものがありそうです。
日本で買うよりは、フランスで買った方が面白いと思って、日本で買うのはやめました。

ただ、トイザらスはパリ市内に店舗はなく、近郊にいくつかあるようです。

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トイザらスではなくても、パリ市内に激安ベビーカーが売っているんじゃないかと期待して、今回の旅では持って行かないことに決めました。

出発当日に、娘がベビーカー病にかかったら、持って行くかもしれませんが 笑。

◻︎63 フランスのトイザらスに行く

◻︎64 激安ベビーカーを買う

 

希望を言えば、ベビーカーを買わないで過ごすことができれば良いですが、時差も疲れもあると思うので、なんとも言えないところ。
ベビーカーを持って行かなければ、少なくとも行きの飛行機の手荷物カウンターでモタモタしないで済むので、まあいいかと思っています。
フランスで買うなら、できればpockitみたいなコンパクトサイズを買って機内持ち込みできれば一番良いですが、お値段と相談ですね…。 

最終手段として、プレゼント代わりに兄宅に置いて帰る、というのもありかと思っています(使用済みですが)。

とりあえず、ベビーカー問題が腑に落ちたので、スッキリしました。

 

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【旅100】子連れのメッカ、ショッピングセンターに行ってみたい!

パリで買い物、といえば高級ブランド品を買いあさる!というバブル時代のイメージしか湧かないのですが、庶民が日常的に買い物に行く場所ってどこだろう?という興味があります。
セレクトショップとか、蚤の市とか、市場とか、そういう個人商店と、高級品を扱っている百貨店ならチラホラ見かけた記憶はありますが、日本でいうショッピングセンターのみたいなところは行ったことがありません。
探せばいくつかはあるみたいなので、まとめてみました。

 

パリにもショッピングセンターはあるのか?

「パリ ショッピングセンター」で検索して、一番最初に出て来たのが、ボーグルーネルでした。
エッフェル塔のほど近く、2013年にできたショッピングセンターのようです。
中身は日本のショッピングセンターと変わりなく、様々なファッションブランド、雑貨屋、スイーツショップ、レストランなどなど、一通りのお店はありそうです。
パリには珍しく?無料のトイレもあるようです。
エッフェル塔に行って、シャン・ド・マルス公園で遊んで、ボーグルーネルで休憩、という1日を過ごしそうな気がします。

◻︎57 ボーグルーネルに行く


パリ市内ではないですが、パリ近郊にも大型のショッピングセンターがあるようです。
それが、ソーウエスト。
MUJIユニクロも入っていて、ヨーロッパの有名ブランドが入っていて、MUJIユニクロもあるみたいです。
隣に遊具のあるアルザス公園があるようで、パリに飽きたら行ってみるのもアリかと思います。 

◻︎58 ソーウエストに行く

 

ショッピングセンターではないですが、庶民が通う?百貨店もありました。
パリ市庁舎の隣にある、BHV(ベーアッシュヴェー)です。
地下階にDIY専門店があるみたいで、地元民もよく通っているとか。
面白そうなので、通りがかりに行ってみたいと思います。

◻︎59 BHVに行く

 

パリならではの百貨店も覗いてみたい。

ショッピングセンターのついでに、百貨店も調べてみました。
こちらも歴史を紐解いてみると、面白いことがわかりそう。
時間があれば、詳しく調べてみたいと思います。

まずは、世界で初めての百貨店と言われている、ボン・マルシェ。
1852年にパリに誕生しました。
値札をつけて販売したり、返品を許可したり、当時としては画期的な方法で商売を行っていたとか。
現在でも”パリで最もおしゃれなデパート”と言われているらしく、食品館にも美味しそうな商品がチラホラ。
ここは是非とも行ってみたいと思います。

◻︎60 ボン・マルシェ百貨店に行く

 

初めてドイツに行った時に、ギャラリー・ラファイエット(ベルリン)に行きました。
建築家のジャン・ヌーヴェルが設計した建物で、斬新だなーと感心した記憶があります。
その記憶がごっちゃになって、パリのギャラリー・ラファイエットにも行ったことがあると勘違いしていました。
多分、パリ本店には行ったことがありません。
いかにも百貨店、な高級デパートらしいので何も買わないと思いますが、行けたら行ってみたいと思います。

◻︎61 ギャラリー・ラファイエットに行く

 

プランタン銀座はバブルの時代、ヨーロッパからの輸入品も多く取り揃えた流行最先端のデパートだったようです。
でも、私が初めて行った時(数年前)には、銀座の外れのちょっと寂れたファッショビル、というイメージ。
最後にはニトリやらユニクロやら銀座に似合わない店舗が入り、ついに2016年末に閉店しました。
現在の日本には「プランタン」はなく、マロニエゲート銀座として再スタートをきっています。
そんなプランタンの本店は、パリにあります。
ボン・マルシェ百貨店の元店員が開業したようです。
建物は歴史的建造物に指定にされていて、超高級そうな外観です。
百貨店の中では優先順位が低いですが、通りがかったら行ってみたいと思います。

◻︎62 プランタンに行く

 

以上、お店を羅列してみましたが、海外では買い物したい!という欲が湧かないので、ちまちました小物だけしか買わないと思います。
行ったら、雰囲気とディスプレイと建物を堪能してきます。

 

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【パリ調】都市の景観、日本とフランスの根本的な違い

パリの街並みは統一されていて美しいな、と思うのは、共通意見だと思っています。

日本のごちゃっとした街並みとは大違い。
なんでこんなにバラバラな街並みが続くのか、と都市と見てげんなりするかと思うと、ミニ開発で同じような建物が延々と続く住宅街をみても、ハリボテ感にうんざり…。

パリはなんで昔からの街並みを今でも維持し続けられるのか、興味があるので調べてみました。

日本とフランス、そもそもの都市の違い

ヨーロッパの都市は、外敵から身を守るために都市が壁で囲まれていることが多いようです。
都市壁の中は都市、都市壁の外は農村、と明確に区別されていました。
都市壁の内側にしか建物を建てられないので、効率的に建物を建てようとすると、必然的に境界壁を共有して、道路に面して外壁を接して建てることになります。
結果、街路に対して建物が連続し、それが統一された景観を作り出す要因の一つとなっています。

一方、日本は長屋は別として、建物は敷地に独立して建てられるため外壁の位置は統一されないのが普通です。
都市壁もないので、都市は広がり放題。

簡単な図にしてみました。

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敷地境界線なんて普通は見えないので(塀は別として)、建物の外壁だけをみるとどうしても凸凹してしまいます。
そんな都市の成り立ちの違いから、ヨーロッパの都市は揃いやすく、日本の都市は不揃いになりやすい、という前提が生まれています。

 

パリにも再開発の危機はあった

フランスでも、第二次世界対戦が終わって戦地や旧植民地から人が引き上げてきたことから、住宅不足が深刻化して大量の住宅建設が求められたようです。
また、近代化があらゆる方面で叫ばれたため、建築や都市計画の分野でも近代都市計画の理論や手法が導入され、郊外に大規模な団地が建設されました。
その流れで、パリでもイタリー地区、ボーグルネル地区、モンパルナス地区などで全面刷新型の都市開発が行われたようです。
この結果、パリにあった多くの古い建物が取り壊され、不調和な街並みが建設されました。
ここで、日本だとそのまま経済活動優先で歯止めがきかなくなるのに、フランスの場合は市民からの反対と文化的な価値への理解から、再開発がストップされる流れとなりました。
そこから多くの試行錯誤を経て、歴史的な街並みは保全・再生し、郊外に新都市を建設することで現在のパリの街並みが守り続けられています。

 

建築に対する日仏の違い

学生時代、フランスの街並みのことを調べていて、一番衝撃を受けたのが法律の違いでした。

フランスの「建築に関する法律」第一条。

建築は文化の表現である。建築の創造、建設の質、これらを環境に調和させること、自然景観や都市景観あるいは文化遺産の尊重、これらは公益である。

一方、日本の「建築基準法」第二条第1項。

土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)、これに附属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含むものとする。

文化を高らかに謳うフランスと、実用的な定義一点張りの日本。
なんというか、レベルが違うというか、国民の「建築」という物に対する意識の違いが明確に現れているのを知ってびっくりしたことを覚えています。
日本の都市は便利で清潔で刺激的ではありますが、もう少し、文化とか歴史とかを尊重した落ち着いた街並みにはならないものか、と当時考えていたこともあって、そもそもの国の定義からして宿命なのかも、と諦めにも似た気持ちになりました。

日本では、都市計画法でも建築基準法でも、文化、歴史、伝統の語はほとんど出てきません。
ついでに一級建築士の試験では、「景観」に関わる問題は皆無、「歴史」に関わる問題も多くても1〜2問しか出ないので、建築史や文化を学ばないまま、一級建築士になれてしまいます。

私もその一員なのでなんとも言えないですが、日本の建築家は自分の好きな(奇抜な)建物をどうやって作るかに注目し、周りの景観との調和は考えず、緑を植えておけば間違いなし!ということでどんどん混沌とした街が広がっている気がします。
調和させよう!と頑張っても、様々な法律や条例にがんじがらめになって、不完全燃焼な建物になってしまったり。
でもそのおかげで、発想力豊かな建築家が多く生まれ、日本の建築家が世界的に有名になり、活躍しているという恩恵もあるとは思いますが…。

 

ということで、日仏の違いについて批判的な感じなってしまいましたが、思うところを書いてみました。
またまた結論なしの記事となりました。

そんな「文化的な」フランスですが、何の努力もせずに街並みが保たれているわけではないようです。
次回【パリ調】、景観を保つ合理的な仕組みにについて書いてみたいと思います。



 

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【パリ調】18世紀のパリは臭かった!

本日は、パリの街並みについて。
あまりちゃんと調べられていませんが、何冊かの本を読んでいると、現在のパリを形作った転換点は2つあるように思いました。
一つ目は、オスマンのパリ改造。
二つ目は、通称、マルロー法の施行。
上水道も整備されず、衛生的に最悪な環境をなんとかしようと思ったのが、オスマンのパリ改造。
そして戦後、近代化をなんとか止めようと試行錯誤したのが、マルローの考案した歴史的街区を保全する制度。

そんな2つの取り組みを中心に、パリの街並みについて調べたり思ったりしたことを書いてみたいと思います。

※諸説ありますので、詳しくはいろいろな論文で調べることをオススメします。このブログには、調べていて面白いなーと思ったことだけ、書いてみます。

 

18世紀のフランスは、人も都市も臭かった

18世紀の中頃まで、フランスには入浴の習慣がなかったそうです。
体を水で洗うこと自体が、宗教面でも医学面でも忌むべきこととされ、人は生まれてから一度も体を洗うことなく一生を終えるののが普通だったとか!
綺麗好きの日本人が当時のパリに旅行に行ったりしたら、観光どころじゃなかったでしょうね。

そんな臭い人だらけのフランスは、やっぱり都市も臭かったそうです。
当時、上下水道が整備されていなかったパリでは、毎日壺に溜まった排泄物を夜になってから窓から投げ捨てる(!)のが習慣になっていたとか。
路地の中央には下水溝が設けられていたものの、みんながみんな排泄物やら生ゴミやらを窓から捨て放題だったので、すぐに詰まって雨でも降れば道路の真ん中は洪水のような状態になったそうです。

そんな地獄絵図の18世紀が中盤以降、今度は変な科学知識が普及して、腐臭や悪臭のなかに身を浸していることは死を体内に導きいれるのに等しい、という考えがブルジョワ階級に蔓延し、臭いは「瘴気」として忌み嫌われるようになってきました。
そこで、建物の密集地を取り壊して、風通しをよくして「瘴気」を一掃しよう!というのが、セーヌ県知事オスマンに課せられた命題となりました。
※諸説あり。

 

オスマンのパリ改造。具体的には何をしたの?

ナポレオン三世の率いる第二帝政期と呼ばれる時代に、オスマンがセーヌ県知事の地位にあったのは、1853年〜1870年。
その17年間で「街を清潔に!」という信念のもと、約90kmもの新街路を建設し、総面積1800haの都市公園を整備したそうです。
90kmに及ぶ道路も、ブールヴァールと呼ばれる並木を植えた大通りであることが多く、放射状に主要な場所や地区を結び、現在のパリの交通のネットワークが作られたとのこと。
その一連の改造を「オスマンのパリ改造」と言うそうです。
狭く入り組んだ路地とスラム化していた狭小住宅を取り壊し、風の通る街路を建設して犯罪の温床を一掃する役割もあったようです。
その整備のために、パリにあった約31,000の住宅のうち、約20,000棟が取り壊しの対象となり、その代わりに約34,000棟の家屋が建設されたとか。
ひとりの行政官の意志で、そんな大胆な「外科手術」が行われ、今日のパリの姿が整備されたなんて。
今の日本では考えられない大工事が行われたんだな、とびっくりしました。

※数字は間違いがあるかも。

 

フランスの偉い人は、都市で権威を示すのが好き?

17世紀のアンリ四世は、統一された様式の建物で取り囲まれた、幾何学的な平面を持つヴォージュ広場を作りました。
19世紀のナポレオン三世は、上で書いたオスマンのパリ改造を構想しました。
最近では、ポンピドゥ大統領が賛否両論を呼んだポンピドゥ・センターを建てました。
その後のジスカール・デスタン大統領は、ポンピドゥに反発し、古い駅舎をコンバージョンしたオルセー美術館を作りました。
ミッテラン大統領は「グラン・プロジェ」の名の下、新凱旋門ルーブルのピラミッド、国立図書館などなど、目新しい建物を建てました。

フランスでは、国王や大統領が率先して都市や建物に関わり、強い指導力で奇抜な計画を実現することが多いような気がします。
歴史的な街並みを公益として保存しよう、という強い意志がありながら、時の権力者がおちゃめ?なことを試してしまう。
そのバランスが面白いなと思いました。

日本でも、お城を作ったりしているので、偉い人は後世に残るものを作りたがるのかしら。

 

なんだかまとまらない内容になってしまいましたが、初めて知って面白いなーと思ったことを中心に書いてみました。
次回の【パリ調】では、なぜ美しいパリの街並みが今でも保たれているのか、に焦点を当てたいと思います。

 

 

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【旅100】パリのホテルでしたいこと

今回の旅は、同じホテルに9泊の予定です。
普通の旅とは違い、暮らすように過ごせるのではと期待しています。
ホテルの名前は旅が終わってからお知らせすることにして、ホテルでやりたいことを書いてみました。

 

パリに住んでいる気分になりたい

そういえば、今まで家と実家以外で、同じ場所で9日間も過ごすことはなかった気がします。
良い機会なので、フランスに住んでいる気分で毎日を過ごしたいと思います。

***
フランスといえば、コレ。

◻︎47 近所のパン屋で、フランスパンを買って食べる
できれば、朝一に焼きたてを買いに行って、千切りながら食べ歩きたいところ。

***
今回のホテルは、ミニキッチン、バスタブ、テレビが付いているようです。
どんな設備なのかわかりませんが、ミニキッチンがあるからには、やってみたいことがいくつか。

◻︎48 スーパーで仕入れた食材で、フランス家庭料理を作る
スーパーで買い物中のマダムを真似して、何かしら作ってみたいと思います。

◻︎49 フランスの食材で、和食を作る
フランスで手に入るものでどんなものが作れるのか、試してみたいと思います。

◻︎50 フランスのインスタント食品を試してみる
カップラーメン的なのがあるのか、クックドゥみたいな簡単調理メニューがあるのか、探してみたいと思います。

***
日本ならではかもしれませんが「外国のホテル」と聞いて憧れてるもの。

◻︎51 泡風呂に入る
猫足バスタブで泡風呂!は、乙女の永遠の憧れです。100%猫足ではないと思いますが、泡風呂が作れる入浴剤は持って行こうかなと思います。

***
テレビが付いているので、見てみたい番組がいくつか。
料理番組は前に書いたので、それ以外で見てみたいものを挙げました。

◻︎52 「めざましテレビ」的な情報番組をみる
朝はめざまし派なのですが、フランスの朝の情報番組がどんなものか見てみたいと思います。バカンスでアナウンサーがお休み、とかがないと良いのですが 笑。 

◻︎53 街歩き番組をみる
翌日の行き先になるような穴場が紹介されていたら嬉しいな、と思います。

 

ホテル暮らしを、特別な日常に。

普段の日常では全く取り入れていませんが、試してみたいこと。

◻︎54 部屋にお花を飾る
「パリの花屋で花を買う」なんてハードルの高いことができるのでしょうか。

◻︎55 デパ地下で高級お惣菜を堪能する
レストランで食べるよりも安く、美味しいものが手に入りそうです。

◻︎56 キャンドルを灯して優雅な夜を過ごす
夏場は暑いかも。

 

ようやく、【旅100】も半分を超えました。
そろそろネタ切れなのですが、行きたいところ、やりたいことをもう少し探してみたいと思います。

 

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【パリ調】パリにも「保活」はあった!けど…

本日も、フランスの子育て事情のお話です。
またまた、こちらの本を読んでの、感想など。

book『フランスはどう少子化を克服したか』

 

パリ保活は、東京より厳しかった。ただし…

3歳未満のフランスの保育園定員数は、約16%※。
一方日本は、認可保育園分でだけでも約40.5%。
※地域差があり、パリでは30%、地方では6%のところもあるとのこと。

その数値だけ見ると、日本の方が整備されているように思えます。
でもフランスの人が悲観的にならないのは、保育園の他にも働く母が子どもを預けられる手段が用意されているから、とのことでした。
・保育園
・母親アシスタント
・ベビーシッター(個人も共同もある)
の3つの形態があって、その数は預けたいと希望する数を満足するものだということです。
そして、これも保活が悲観的にならない大きな理由だと思いますが、母親が働いていようが働いていまいが、3歳児以上は全員「保育学校」に通えるそうです。
義務ではないものの、通学は無料で抽選も選考もなく必ず通うことができるので、普及率はほぼ100%だそうです。
たったの3年頑張ればあとは保育学校にお任せできる、と思えるので、多少高くても、多少不満があっても、大したクレームにならずに数年を過ごすことができるとのこと。
または、3歳まで仕事を休んでも預け先が必ずあるので、安心して育児に専念できる環境があるとも言えます。

日本での保活があんなに熾烈になるのは、「先を読むことができない」からだと思いました。
新年度からの認可保育園の合否通知は、2月。
4月から復帰するのに、その1ヶ月前まで先が読めないのです。
私も認可保育園を希望していて認証に申し込んでおらず、2月中旬に不合格通知をもらって頭が真っ白になった経験があります。
そこから、認証保育園に電話をかけまくって、なんとか預け先を見つけました。

保育園がダメでも他があるからいいや、と思えない、選択肢の少なさも問題だと思います。
個人的には、母親アシスタントやベビーシッターなどの「特定の個人」に娘を預けることに抵抗は強いですが、日本なりの、寺子屋的な、何かの打開策はないのかな、と考えさせられました。
(母親アシスタント等々の説明は、ご紹介した本を読んでみてください。)

 

日本の保育園は異常だった

この本を読んでびっくりしたのは、日本では当たり前だと思っていたことが、フランスでは当たり前ではなかったこと。
特に、「保育園に預ける」=「準備がいろいろ必要」という認識は、当たり前ではありませんでした。

日本では、熾烈な「保活」を経て、ようやく保育園が決まって説明会に行くと、当たり前のように「持ち物リスト」を手渡され何の疑いもなく準備して、毎日の持ち物リストを元に大量の服とオムツに名前を書いて持って行き、着替えや布団(保育園によっては排泄物まで!)を持ち帰らされて、毎日洗濯して、連絡帳を書いて…と、今思い返しても「無駄」な行為が多かったように思います。

我が家は1歳の時は認証保育園、2歳からは幼稚園、だったため、比較的準備する物は少なく済みました。
保育園時代、布団カバーや食事エプロン・コップなどは園が準備してくれたので、オムツ・おしりふき・バスタオル・服などを準備するだけで済みました。
幼稚園になると、お昼寝もお着替えも連絡帳もなくなったので、洗濯物や前日の準備がだいぶ減りました。

一方、フランスでは初日に箱ティッシュとか着替え一式とかを預けると、そのあとは手ぶらで通えるそうです。
毎日時間との戦いで働いているワーママにとって、毎日準備しなければならないものが減るだけで、だいぶ助かると思います。

家庭の教育方針にもよると思いますが、改めて日本の保育園で無駄だと思うものを挙げてみました。
・大量の着替え(よっぽど汚れた時以外は着替えは無くて良い)
・毎日の連絡帳(口頭で十分)
・オムツの名付け(保育園側が提供or1パックまるまる親からの寄付で良い)
・排泄物の持ち帰り(持ち帰らせる意味が不明)
これがなくなるだけでも、保育士・親、双方の負担は減ると思います。
保育士不足&長時間勤務が課題とも言われているので、多少保育の質(というより、「保育園に預ける罪悪感を減らす為」の苦労に思えてきましたが)を落としてでも、効率化できるところはして、無駄な行為をなくすことは必要かと思いました。

 

これ早く日本に欲しい、と思ったビジネス

復帰直後に、私の会社では面談がありました。
人事部と上長と私の3者面談で、 仕事と育児の両立などの不安なところを話し合う場でした。
その中で、企業内保育園についての意見を求められました。一応、会社で設置を検討しているとのこと。
企業内保育園といえば、働いている事務所の中に託児所があってそこに子どもと一緒に出勤する、というイメージだったので、「満員電車の中、子どもを連れて通勤するのは無理」と答えた記憶があります。
理想は、自宅の近くに預けること。そして、必ず保育園に預けられる保証があること。
そんなことは夢のまた夢だな、とその面談では話していました。

それが、そんな理想的なサービスがすでにフランスにあることを知りました。
「バビルーグループ」が提供する、「1001の保育園」というビジネルモデルです。
会社の人事部をターゲットにしていて、福利厚生の一貫として保育園の「企業枠」を提供するビジネスです。

保育園枠は、年間1枠から契約でき、その枠は契約企業の従業員の住宅から、最も近い保育園で提供されます。預け先は前述の320の直営園のほか、全国1000以上の提携園から選ぶことができます。(145ページ)

今の日本にも企業からの保育支援はありますが、企業内保育園をつくるか、従業員が見つけてきた保育手段に対して補助金を支払うというものが大多数だと思います。
バビルーグループのビジネスモデルは、企業が設備投資をすることなく保育枠を従業員に提供できるので、出産を機に退職せざるを得ない優秀な人材を繋ぎとめておくことができます。
従業員も、妊娠がわかったくらいから自宅近くに預け先を確保できるので、保活に対して神経質になることもありません。

民間企業が社員用の保育枠を自前で確保してくれれば、自治体枠の競争率が自動的に下がってきます。そして企業が福利厚生として保育園枠を買うことは、バルビーグループによる保育園増設の費用の一部を、企業が負担することを意味します。結果として、保育園増設に対する国家負担が減っていくのです。(149ページ)

まさに、目からウロコ。
日本でもこの事業は確実に受け入れられるはずだし、保育園が爆発的に増えるきっかけになり得ると思いました。

私に資金と経営手腕があれば、是非とも参入したい!と思いましたが(笑)、はじめかたがわからないので、どなたか是非とも実現させて欲しいです。

 

この本には、他にも無痛分娩の話とか、3歳からの保育学校の話とか、参考になるアイデアが満載で、一気に読んでしまいました。

そんないいこと尽くめに見えるフランスですが、離婚率が高かったり(自立できる女性が多いので当然な気もしますが)、移民や階級社会の歴史から不公平感が強かったりするそうですが、今の日本が参考にできることがいっぱい書かれた本だと思いました。

 

面白かったので、図書館で借りた次の日には、Amazonでポチってしまいました。
とにかく一度、読んでみてください。

 

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【パリ調】book『フランスはどう少子化を克服したか』

フランスの子育て事情を調べようと、ネットで検索してみたり、図書館で本を借りたりしています。
そんな中で、最近読んだ中で一番面白かった本に出会いました。
私は本を読むとき、気になる文章の上に付箋を貼りながら読むのですが、最初から最後まで、面白いくらい付箋だらけになってしまった本でした。

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その本はこちら。

book『フランスはどう少子化を克服したか』高橋順子
フランス人の夫とパリ郊外で2人の子どもを育てる、東大卒のフリーライターさんが書いた本です。
フランスの事情を書きながら日本との違いに言及していて、日本にも取り入れられる保育改革のネタが詰まった本だと思いました。
そうそう!と思ったことを、実体験とともにご紹介したいと思います。

 

「親の育児能力」に対する期待の低さ

フランスでは、子育ては大変だと認められている、という意識の違いが、日本とフランスの子育て事情の根本の違いだということが、書いてありました。

こんなハードなことは、親だけでできるわけがない。だからまわりが手を貸そう。その考えが、親戚・ご近所・友達付き合いをはじめ、社会全体に行き渡っています。(13ページ)

日本では、子どもを産めば誰でも「立派なお母さん」になり、お母さんだから電車の中で子どもが泣かないようにするのは当たり前、できないなら外出するな、という空気が無意識に蔓延しているような気がしてなりません。
子どもを増やすのは急務、と国が掲げておきながら、いざ産んでみると祝福されるどころか周りの目が冷ややか、という罰ゲームのような状況が生まれている気がします。
フランス人のようなおおらかな気持ちで「大変だけど頑張って」という見えないエールを送られている社会であれば、安心して子どもを産み育てることができるのにな、と羨ましく思いました。

 

育児は「夫婦」で行うもの、という意識の徹底

そんな社会になっているのは、国の方針も影響を与えているのではないか、と思いました。
フランスでは、国家主導で夫の「お父さん化」を進めているそうです。
子どもが生まれると、サラリーマンの夫には3日間の出産有給休暇が与えられるとのこと。
給与は、雇い主が負担し、拒んだ雇い主には罰金があるそうです。
その3日ですることは、沐浴やおむつかえのトレーニング。
妻が退院して、自宅に戻ったときから、お父さんを戦力にするのが目的だそうです。
そして、出産有給休暇が終わったあとは、11日連続の「子どもの受け入れ及び父親休暇」が取れるとのこと。これは、取得率はほぼ9割にも達しているそうです。
この期間ですることは、母親と全く同じ育児を経験すること。
24時間体制の育児です。
数時間起きの授乳、夜泣き対応、家事、母親のケアなど。
この休暇も、国から給与相当の金額が支給されるので、むしろ休めてラッキーとも言える制度です。
フランスでは、里帰り出産という風習がなく、祖父母の助けは期待できないため、唯一の大人である夫の手を借りるしかない、という状況もあると書いてありました。

この制度、日本でもあったらいいなと思います。
私も初めての出産に里帰り出産を選択したため、実家で至れり尽せりのケアを受けながら比較的余裕を持って「母親業」を身につけていきました。
その間、夫は遠く離れた東京にいて、2週間に1回会いに来る程度。
会いに来たときは沐浴も、ミルクも対応してくれましたが、「お手伝い」になってしまいました。
いざ一緒に住むようになっても、「母親」に慣れた私と父親になりきれない夫の差は開いたままで、夫があやしてもなかなか泣きやまない娘を、私があやすとすぐ泣き止むのを目の当たりにすると、夫の育児に対するモチベーションも下がってしまうだろうな、と側からみていて思いました。
「母親だから泣き止んだ」のではなく、「慣れた人だから泣き止んだ」だけなのに。

この「男の産休」制度があると、里帰りしていようが、夫が(強制的に)育児に参加できるので、いいことづくめだなと思います。
特に、「家事・育児は女の仕事」という古い考えの人に、是非実行してもらいたいです。
仕事の面でも、数ヶ月前からわかっている「たった2週間の休暇」なので、引き継ぎするなり別の人を割り当てるなり、その人のキャリアになんの影響もなく対応できるはずだと思います。

 

母親への過剰な期待を社会全体で見直し、父親への積極的な育児参加をうながすこと。
制度も大切ですが、国民全体の意識改革がないと、子どもは増えないのではないか、というのが子育て当事者の感想でした。(つづく)

 

 

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